Brand Story

HIJIRI TOUGANE© の器は、
ある形成技法によって制作されています。

吸水性の高い石膏型に泥状の土を流し込み、
水分を吸収させて成形する技法です。
美濃地区では「ガバいこみ」と呼ばれ、広く用いられてきました。

かつて美濃焼産業を支えていたこの技法は、
現在ではほとんど使われなくなりました。
時間と手間を要する工程は、時代の中で姿を消し、
担い手もまた減少していきました。

東金聖は、この技法によって制作を続けてきました。
その造形と可能性は、作品を成立させる基盤となっています。

この技法がなければ、現在の制作は存在しません。

しかし同時に、同じ技術を扱える環境は限られており、
継承されないまま途絶える可能性があります。

制作は個人として成立しています。
それでも、技術は個人では残りません。

残るのは、使われ続けるものだけです。

そのため、制作を個人の活動にとどめず、
技術を扱う担い手を育成し、
継続して生み出される構造をつくりました。

HIJIRI TOUGANE© は、
その中で始まった挑戦です。

この技術は、いまもここにあります。